9/17 花オクラ モミジアオイ

 空気も花も虫も、すっかり秋になってしまった。
青く高い空に、刷毛で描いたような巻雲が広がっている。

 昼間の暑さは盛夏とさほど変わらない。
雨の低温で途絶えていたセミの声も聞いた。 もちろん、盛夏ほどには騒がしくはないが。
 
 早い夕暮れ、鹿の鳴き声が響く。妙に近くで聞こえるような気がするときがある。
鹿がさらに増えてきたのだろうか。 
この辺りの列車事故は、鹿やイノシシとの衝突が大半だが、目に見えて頻度が増えてきた。
 

 今期、近所から貰った「ハナオクラ」別名「トロロアオイ」の花が、今にしてようやく咲き始めた。
この科特有のハイビスカスに似た風貌の花を食用にするものだ。

 せっかく作ったので、どうにかして食べてみているが、薄く大きな花びらは特に味もない。
生ならシャキシャキ、煮たらとろみが出る程度。
ハッキリ言って、「コレでなくてならない」理由がみつからない。 

 しかも、二本しか成長しなかったので、今のところ、日に収穫できるのは二輪が最高ときている。
量は、普通サイズのオクラ一本程度だろうか。
 どうせいっちゅうんじゃ〜〜

通称 ハナオクラ
オクラとついてもオクラの種ではなく、モミジアオイなどと同属種なので、実は食べられない
別の言い方をすれば、「同属のモミジアオイの花も食用になる」ということか?

オクラは、少々成長が進んでも、自家用なら食用にならないことも無いが、
葵類のコレは、一日花なので、夕方には萎み、翌日には落花してしまうという、超時間限定種だ。
最初の一輪「あ、咲いたんだ」と確認していたのに、ころっと忘れ、夕方見たときにはもう萎んでいた。
色々と、「なんだかな〜」…な作物である。 てゆーか、誰がナゼ、こんなものを食用にしようと思い立ったのか?と。


普通は、もう少し草丈が伸びて開花するようだ
うちのは、多分、先に伸びたヒャクニチソウの陰になっていたから


初めの蕾が大きくなってきたとき、どす黒い色をしていたので、
開花まで日があると思っていたら翌日咲いた。

外側の一枚は花びらでなく包皮らしい そういえばモミジアオイもそうだ




 深く裂けた葉はモミジアオイとよく似ている
食用より鑑賞向きでは?

対 モミジアオイ


大輪だが、花びらの面積が小さいので、
もし食用にできたとしても、ハナオクラよりさらに非効率そう

 


 宿根草なので
大株になるにはある程度の年数が要る


 葉は深く切れ込み、モミジのよう
比較↓ モミジアオイは盛りを過ぎているため、本来より小ぶり



 その後のハナオクラ

 相変わらず最大で二個、生刻みが美味しい季節は遠ざかる一方…
採り忘れないよう気をつけていたが、夕方5時過ぎ、萎んだ花を見て思い出した
 
ツンデレ通り越してツンツン過ぎるわ


 一番目に咲いた花は(忘れて採れず)
既に立派な種になりつつある

 
やはり、オクラより、
モミジアオイに近いようだ



秋特有の雲、白い半月… 夕暮れはつるべ落とし

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