7/16 オオハンゴンソウ
どんよりした空の下、黄色いオオハンゴンソウの群れが広がっている。
「反魂草」字面を見ると、否応なしに呪術的なものを想像させる花だ。
当の花たちは、人の都合で帰化され、全国に広まってみれば、
「他植物を淘汰するから」と根絶対象とされるという理不尽な運命を辿りゆく不運花だ。
僅かに覗いた青空が、厚い雲に覆われ始め、風が吹き始めた。
間もなくやってくるであろう雷雨を感じ、あたふたと帰路についた。
到着数分後、大粒の雨がバラバラと降り始めた。
右側の緑の茂みは桜並木
夏色の深い緑をたたえた木々からセミの声が響いていた
ハンゴンソウの咲く河川敷に生えるワシロイチゴの実だが、全体に乾いた泥がついている。
この河川敷はダムに近い為、大雨が降った時には、ダムからの放水で、その半分以上が水に浸かってしまう。
ハンゴンソウの群にも、葉に水没したらしき痕跡が見えた。
クレオメ花盛りの夕暮れ
夜開花する花は、蛍光色の花びらや強い香りで自身の存在を虫に知らせる
この花の雑多な鮮やかさが苦にならないのは、同色系のグラデが利いてるせいかもしれない
この蛍光ピンク系を増やしたくて、意識的に種を取ったのだが、遺伝的には劣勢らしく、
元気な株立ちになるのは、暗めのトーンの紫系が多い
雲晴れぬ夕暮れ、隙間から射す夕日が抵抗するかのように雲端を染めた